計算について

MyAstroChartプログラムでは天体位置及びハウスの位置をSwiss Ephemerisを用いて計算しています。
計算の詳細は上記ページをご参照下さい。
補足的事項を以下に述べます。

(1)計算モード
Swiss EphemerisにはSwiss Ephemerisによる計算モード、Moshierによる計算モードおよびFull JPLによる計算モードがありますがMyAstroChartはSwiss Ephemerisによる計算モードを使用し占星術で通常用いられる位置*を計算しています。
*Apparent body position in geocentric ecliptic polar coordinates relative to the true equinox of the date.

(2)度分秒値の表示
Swiss Ephemerisの出力は浮動小数点形式の度数として得られますが、これを度分秒値に変換する際、0.1秒の位を四捨五入しています。ただし59分59秒台の場合は切り捨てとして繰上げが度数に及ばないようにしています。

(3)逆行、留について
Swiss Ephemerisは各天体の速度も出力しますがこの値の絶対値の大小によらず値が負のときに逆行として記号Rで表しています。 MyAstroChartでは留かどうかは判断しておらずその表示もありません。

(4)高緯度でのプラシーダスハウス
高緯度におけるプラシーダスハウス計算はこの方式固有の問題を生じるため、常に結果が得られるとは限りません。このような困難に遭遇した場合Swiss Ephemerisは自動的にPorphyryハウスシステムに切り替えて計算しMyAstroChartはその結果を表示します。

(5)描画について
2天体が角度にして8度以下に近接している場合、チャート円の中心からその天体記号を描くところまでの径長を変え、それらの天体記号が重複しないよう半径方向にずらして描画しています。径長の違いにそれ以外の意味はありません。

(6)Living with the MoonとPlanets Calendar
MyAstroChartは1ケ月につき33日分198時点での各天体の位置を計算しています。
(198=33日 x 6時点/日   つまり4時間毎の位置)
MyAstroChartは星座の切り替わる時刻、あるアスペクトが形成される時刻や、満月/新月の時刻またそのときの月の位置などを単純に上記隣接2点間の直線補間によって求めています。 この方法で"Living with the Moon"あるいは"Planets Calendar"には実用上十分と思われる精度(時間についても角度についても実際の値とは1分未満の誤差)が得られています。 その後、TimeZoneで指定された現地時刻に修正しています。

(7)月のボイド(void of course Moon)
月は他の天体と何らかのアスペクトを形成しながら各星座内を進みますが、ある星座内で最後のメジャーアスペクトをとってから 次の星座に入るまでの期間をボイドと呼びます。MyAstroChartはこのボイドの始まる時点を慣習的定義に従って、最後に他の天体 (太陽、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)とメジャーアスペクト(コンジャンクション、セクスタイル、 スクエア、トライン、オポジション)を取った時点として計算しています。従って、セミセクスタイル(30度)やキンカンクス(150度)、 またキロンや真ノードについては図上では他と同様に表示されていますが、ボイドの計算には考慮されていません。またセミスクエア (45度)やセスキクオードレート(135度)については、これらも考慮に入れるべきという人達もいますが、表示も計算への考慮もされて いません (例外として太陽とのそれらのアスペクト時には、月の満ち欠けとの関係を示す形で表示のみされています)。 占星術ではさらに他のアスペクトも定義されていますがボイドの計算には一切考慮されていません。 ボイドは月が次の星座に入った時点で終了します。この期間は2、3日に1度生じ、数秒のこともあれば約2日に及ぶこともあります。

月のボイドについては、専門家でも無関心な人から重要視する人までさまざまです。その意義や、その期間に対してなされる アドバイスに関しても諸説ありそれに対する批判もあります。さらに定義自身にも異論があります。 MyAstroChart開発者はこの月のボイドについてなんら唱道する意向はなく、単にこの概念を知る上で参考となるよう表示しているに 過ぎません。



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